元2024 1月 日本
自然発症の椎骨動脈解離(sVAD)は、若年および中年者の脳梗塞のおもな原因であり、その発症メカニズムはよくわかっていない。
そこで、「高枕」の使用がsVADのリスク増加と関連するかどうかを日本人についてくわしくしらべてみたそうな。
症例対照研究をおこなった。2018年から2023年の間に日本の認定包括的脳卒中センターで治療を受けた起床時発症のsVAD患者と年齢・性別が一致する非sVAD対照(症例対照比:1:1)を同定した。
発症時に使用していた枕の高さを測定し、12cmと15cmを境界に3つのカテゴリーに分類した。
次のことがわかった。
・53人のsVAD患者と53人の非sVAD対照者(女性42%、年齢中央値:49歳)が同定された。・sVAD群では、非sVAD群よりも高枕使用(12cm以上または15cm以上)があきらかに多かった。・この関連は、柔らかい枕では緩和された、・高枕使用(12cm以上または15cm以上)に起因するsVADのサブグループは、それぞれ11.3%と9.4%に認められた。
高枕の使用は自然発症の椎骨動脈解離のリスク上昇と関連しており、全症例の約10%を占めていた。この暫定的なサブグループは、殿様枕症候群(Shogun pillow syndrome)と呼べるかもしれない、
というおはなし。
感想:
高枕に寝ている様子をAIに描かせるのがなかなかに難しかった。↑
医師国家試験で合格点を叩き出すほどに賢いいっぽう、まだまだバカでホッとした。
"Shogun pillow syndrome"で検索したら、今日のプレスリリースがみつかった。↓