元2024 2月 アメリカ
カロリー制限は神経可塑性と神経損傷後の回復を促進する。
マウスにおいて、カロリー制限が脳卒中後に作用し、訓練に伴う運動回復を促進するという仮説を検証するべく実験してみたそうな。
マウスに「巧緻性を要するつかみ取り動作」の訓練を行った。
その後、脳の関連領域に梗塞を誘発し、8日間の遅延の後、つかみ取りの再訓練を行った。
脳卒中の1日後から隔日の断食群または自由摂食の群に分けた。
次のようになった。
・先行研究では、脳卒中後のつかみ取り動作は、すぐにリハビリテーション訓練を受ければ回復するが、訓練が遅れると不完全になることが示されている。しかし隔日断食群ではリハビリ訓練が遅れたにもかかわらず、つかみ取り動作は完全に回復した。・回復は体重減少とは無関係であった。・梗塞体積は各群で同程度であった。・断食から自由摂食に戻したあとも回復が続いたことから、観察された運動機能の回復は単なる動機づけによる反応ではないことが示唆された。