元2024 4月 日本
喫煙は心血管系に有害な影響を及ぼす。
しかし一部の研究では、脳梗塞に対する血栓溶解療法後の臨床転帰が喫煙者の方が非喫煙者よりも良好であることが報告されており、これは「喫煙パラドックス」として知られている。
そこで、再灌流療法を受けた脳梗塞患者における喫煙パラドックスの有無をくわしくしらべてみたそうな。
データは、福岡の多施設病院ベースの急性脳卒中登録から収集した。
1148例の患者を現在喫煙者と非現在喫煙者に分類した。
喫煙と臨床転帰について、神経症状NIHSSスコアの大幅な改善または、3ヵ月後の良好な機能的転帰(mRSスコア0~2)との関連を解析した。
次のようになった。
・参加者のうち、231人(20.1%)が現在喫煙者であった。・交絡因子を調整した後の良好な転帰はNIHSSおよびmRSのいずれについても有意な改善を示さなかった。・傾向スコアをマッチさせたコホートでも有意な関連は認められなかった。
現在喫煙は再灌流療法後の転帰にポジティブな効果をもたらさなかった。したがって健康を守るためにもひきつづき禁煙が強く推奨される、
というおはなし。
感想:
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喫煙はほんとにいかんのかね。
じつは健康に良いからこそ、禁止したいのかも。↓