元2024 6月 中国
帯状疱疹(HZ)と脳卒中との関連性は、これまでも多くの研究対象となってきた。
しかし、その「因果関係」は依然としてあきらかでない。
そこで、HZと脳梗塞の因果関係を明らかにするために、メンデルランダム化解析をこころみたそうな。
2つの大規模な公開ゲノムワイド関連研究データベースを用いて、帯状疱疹と脳卒中に関連する遺伝子変異にもとずく操作変数を抽出し、脳卒中との関連を解析した。
これら遺伝子変異による暴露は出生前にランダムに決定されるため、選択バイアスや交絡因子による影響を受けにくく、因果関係を推定しやすい。
次のようになった。
・遺伝的に予測されたHZ は、脳卒中リスクとの有意な関連を示さなかった。・この関連性の欠如は、脳卒中の異なるサブタイプ(脳梗塞、大血管性脳卒中、心原性脳塞栓症、小血管性脳梗塞、およびラクナ梗塞)についても同様であった。
メンデルランダム化解析によると、 帯状疱疹と脳梗塞との因果関係はあきらかではなかった、
というおはなし。
感想:
帯状疱疹と脳卒中の研究はよく目にした。てっきり因果関係ありだと思っていた。
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脳卒中になると一時的に免疫機能が抑制されるために帯状疱疹を起こす、というメカニズムもある。
