元2024 6月 韓国
脳卒中患者は脳の損傷により日常生活での多くの機能制限を経験する。
これには、唾液の分泌低下、食物残渣の除去困難、歯磨き効果の減少、口腔衛生管理の低下など、口腔機能の障害が含まれる。
口腔衛生は、脳卒中患者の健康状態や回復に重要な影響を与えるため、適切なケアが必要だが、その重要性は見過ごされがちである。
はちみつは、古くから抗菌作用と創傷治癒効果で知られており、口腔衛生にも多くの利点がある。
はちみつは幅広い細菌に対して有効であり、特に虫歯の原因菌であるStreptococcus mutansに対して効果的である。
また、はちみつは口腔内乾燥を防ぎ緩和する効果があり、その甘い味と香りが患者の不快感を軽減する。
そこで、蜂蜜ベースの口腔ケアが脳卒中患者の口腔健康に与える影響をくわしくしらべてみたそうな。
2021年11月から2022年7月まで、二重盲検のランダム化比較試験を行った。
3次病院のリハビリテーション病棟に入院中の44人の脳卒中患者について、薄めたはちみつまたは生理食塩水を含ませたガーゼで口腔内をぬぐう介入を1日2回、2週間継続した。
主な評価項目には、口腔状態(Oral Assessment Guide)、歯垢指数(DPI:Dental Plaque Index)、口腔内乾燥度、が含まれた。
次のようになった。
・介入により、はちみつ(実験)群と生理食塩水(対照)群で口腔状態、DPI、口腔乾燥症が有意に改善した。・実験群は対照群と比較して、口腔状態、DPI、口腔乾燥が有意に改善した。・介入により実験群内では口腔状態、DPI、口腔乾燥が有意に改善し、はちみつベースの口腔ケアの有効性が確認された。
薄めたはちみつを含ませたガーゼで口腔内を拭うことで、脳卒中患者の口腔衛生を改善することができる、
というおはなし。
感想:
脳卒中やって間もない頃、口臭のキツさを指摘されたのでガムを噛むようにしている。
人工甘味料の入っていないキシリトールガムで、
たくさん摂ると下痢するから、1日1個だけ、噛んでは出しまた噛む、を繰り返している。
