元2024 7月 中国
スタチンは再発リスクを有する脳梗塞患者の治療に広く用いられている。
しかし,アジア人集団において、脳梗塞再発に対してスタチンを用いたより集中的な治療が有効であるかどうかは不明である。
そこで、急性の軽度脳梗塞を経験した患者に対する高用量スタチン群と中用量スタチン群の有効性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。
多施設共同研究にて、症状発現後72時間以内に来院した軽症脳梗塞患者を対象とした。
高用量スタチン群と中用量スタチン群の患者の転帰を比較した。
有効性の主要評価項目は脳梗塞の再発、安全性の主要評価項目は脳出血とした。
次のようになった。
・合計2950例のデータが3ヵ月時点で解析され、2764例のデータは追跡不能のため12ヵ月時点で解析された。・調整後の多変量Cox解析によると、脳卒中の再発は高用量スタチン群と中用量スタチン群で同程度に発生した。・高用量スタチン治療は脳出血のリスク増加と有意に関連していた。・ベースライン変数を調整するために傾向スコアマッチング法を採用したところ、Cox解析の結果と一致していた。
脳梗塞の再発率は、 使用するスタチンの用量に依らなかったばかりか、おおくスタチンを使用するほど脳出血リスクがあきらかに増加した、
というおはなし。
感想:
脳卒中の再発予防薬の効果は、血液サラサラ薬もふくめて、副作用の影響を病気のせいにしてガン無視する(気づいているが敢えて無視に徹する様子)ことによって得られている。
だから、対象を軽症者や障害の出ていない患者に限定すると、副作用の影響が際立ってしまい予防効果を主張できなくなる。
そもそも東アジア人にはまったく効果がない。↓
