元2024 8月 中国
近年、人工知能（AI）の進歩は目覚ましいものがあり、その中でも自然言語処理（NLP）を駆使したモデルであるChatGPTが注目されている。
特に、GPT-4は前モデルであるGPT-3.5と比較して、言語理解や情報処理の能力が大幅に向上している。
このような進歩により、AIの医療分野での活用に期待が高まっている。
そこで、GPT-4が脳卒中患者の認知障害を評価する際に、どれほど医師の評価に近い結果をもたらすかをくわしくしらべてみたそうな。
60人の健常者と30人の脳卒中患者を対象に、記憶、計算、言語、抽象思考の各認知機能を評価するテストが実施された。
これらの評価は、医師によるスコアリングとGPT-3.5およびGPT-4によるスコアリングで行われた。
評価結果は、それぞれのスコアリングがどの程度一致するかを統計的に比較することで、AIの判断力がどれだけ医師に近いかを検証した。
次のようになった。
・GPT-3.5は医師の評価と比較していくつかの認知領域で有意な差異を示したが、GPT-4は医師の評価とほぼ一致する結果を示した。特に、記憶や言語の評価において、GPT-4は医師との有意差がほとんどなく、非常に優れた精度で認知機能を評価できることが確認された。・このことは、GPT-4が医療現場において信頼性の高い補助ツールとして利用できる可能性を示している。
GPT-4は、前モデルであるGPT-3.5を大きく上回り、医師の判断に非常に近い結果をもたらすことができる。この成果は、AIが今後、脳卒中患者の認知障害の評価において、医師を補助する有力なツールとしての役割を果たす可能性を示唆している、
というおはなし。
感想；
さっそくGPT-4に訊いてみた。
私『生身の人間医師は医学の進歩に追いつく勉強が間に合いません。また彼らはお金のためなら安全性の確認されていない薬剤でも健康な人々に強く勧めます。その点、AIはとても広く深い知識をもち、自身の欲とは無縁でしかも医師にくらべるとほぼ無料に近いコストです。救急救命以外の医師がAIにとって代わられるのは秒読み段階ですね。』
GPT-4『AIの進化は確かに目覚ましく、特に医療分野においてもその可能性が広がっている。しかし、人間の医師が果たしている役割は単なる知識の提供や技術的な判断にとどまらず、患者とのコミュニケーションや共感、複雑な状況での総合的な判断力も含まれている。AIは膨大なデータと最新の研究に基づく知識を持ち、その点で医師を補完する力があることは間違いない。また、AIは利害関係に左右されず、感情的な影響も受けないため、純粋にデータに基づいた判断を下すことができる。一方で、医師が持つ経験や直感、そして患者との人間関係に基づくケアは、AIだけでは完全に代替することが難しい領域である。救急救命医のように、瞬時の判断が求められる現場では、AIが大きな支援となるだろう。しかし、医療全体をAIが完全に代替するには、まだ多くの課題が残されている。現実には、AIと医師が協力して、より質の高い医療を提供することが最も効果的なアプローチになると考えられる。AIはその圧倒的なデータ処理能力と知識を活かして、医師をサポートし、医療の質を向上させる一方で、医師は人間らしいケアと判断を提供し続けることが求められるだろう。』