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2024年12月15日

言語療法で手が動く!?脳卒中回復に挑む統合リハビリの力

2024 11月 イラン


脳卒中後、多くの患者が運動障害と言語障害の両方を抱える。特にブローカ野は、運動機能と言語機能を司る脳領域として知られており、これが損傷すると失語症と片麻痺が同時に発生することが多い。

従来、運動療法と言語療法は別々に実施されることが一般的であったが、これらを統合することで相乗効果が得られる可能性がある。

そこで、運動療法(AAT)と言語療法(SLT)の統合が単独療法よりも効果的かどうかを検証してみたそうな。



45名のブローカ失語症の脳卒中患者を対象に、以下の3つのグループに分けた:

言語療法(SLT)のみを受けるグループ
運動療法(AAT)のみを受けるグループ
言語療法と運動療法を組み合わせたグループ

各グループは、週3回、1回40分間のセッションを3週間にわたり実施した。評価には、命名テスト、構文理解テスト、及び運動機能を測るTEMPAテストを使用した。これらの評価は治療の前後および週ごとに行った。



次のようになった。

・すべてのグループで治療前と比較して有意な改善が見られたが、特に言語療法と運動療法を組み合わせたグループが最も顕著な成果を示した。

・命名テストでは、言語療法のみのグループや運動療法のみのグループを上回る成績を達成。

・構文理解テストでも、組み合わせグループが他のグループを凌駕。

・TEMPAテスト(運動機能)では、言語療法が運動療法を補完する形で改善を示した
これらの結果から、言語療法が運動機能にもポジティブな影響を及ぼす可能性が示された。


ブローカ野が運動機能と言語機能をまたがる重要な脳領域であることを考慮すると、これらの機能を同時に訓練する統合的なリハビリが有効である。本研究は、言語療法が運動機能を改善する可能性を示し、運動療法と言語療法を組み合わせることで、単独療法以上の成果が得られることを実証した。脳卒中リハビリにおいては、これらを統合した包括的アプローチが患者の回復を加速させる重要な手段となる、


というおはなし。

読書で手が動く



感想:

この集団では言語と運動は相互作用しているから、手の動きの悪さを言語訓練で改善できるって言ってる。

一所懸命にしゃべったり本読んだりすると体の動きが良くなるってこと。




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