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2025年1月15日

脳卒中リハビリ革命!動作の遅さはガンマ振動不足が原因だった?

2025  1月  ドイツ


脳卒中を経験した後、なぜ動作が遅くなるのかを科学的に解明することは、これまで大きな課題であった。

最近、脳内で発生する高ガンマ振動に注目が集まり、それが動作の計画や速度に大きな影響を与えることが分かってきた。

そこで、脳卒中後の高ガンマ振動の変化を明らかにし、その結果がリハビリテーションの新しい戦略にどのように活用できるかをくわしくしらべてみたそうな。



脳卒中を経験した患者、年齢を合わせた健康な被験者、そして若年層の3つのグループを対象に、指を繰り返し動かす課題を行った。

動作中の脳活動を脳磁図(MEG)で測定し、さらに補助的にMRIも活用した。

比較分析では、動作速度や精度と高ガンマ振動の関係に焦点を当て、グループ間での動作の違いや共通点を調べた。



次のようになった。

・高ガンマ振動は動作速度に比例して増加することが確認された。この傾向は、若年層、健康な被験者、脳卒中患者のすべてで見られた。

・しかし、脳卒中患者では、動作速度を他のグループと揃えても高ガンマ振動が低いままであることが分かった。

・つまり、この振動の低下は単に動作の遅さによるものではなく、脳卒中による神経回路の変化によることを強く示唆している。

・また、動作の精度が向上しても高ガンマ振動の増加にはつながらなかった。


高ガンマ振動は、脳卒中後の動作変化を理解するための重要な手がかりである。本研究結果を活用することで、高ガンマ振動を標的にした新しいリハビリテーション方法が開発される可能性がある、


というおはなし。

ハイガンマと脳卒中



感想:

低ガンマでもすでに同様の報告がある。


そんなことだろうとおもって、

ワタシがつくった「脳活ビート」には、ガンマ振動を誘起する音響ファイルが2つ用意してある。