元2024 12月 アメリカ
脳卒中を含む心血管疾患(CVD)はアジア系アメリカ人の間で大きく異なるリスクを持つことが知られているが、睡眠時間との関連性については十分に研究されていない。
特に、アジア系アメリカ人の多様性を考慮した研究はほとんどなく、これが全体的な健康リスクの評価を難しくしているのでくわしくしらべてみたそうな。
この研究は、2012年から2018年の間に実施されたNational Health Interview Survey(NHIS)のデータを使用して、40歳以上のアジア系アメリカ人6,868人を対象に行われた。参加者は次の4つのグループに分類された:
1. アジア系インド人(Asian Indian)
2. 中国系(Chinese)
3. フィリピン系(Filipino)
4. Other Asian(日本人、韓国人、ベトナム人、その他のアジア系、ネイティブハワイアン、太平洋諸島民)
睡眠時間は自己申告で記録され、7–9時間を最適(Optimal)、それ未満または9時間以上を非最適(Suboptimal)と定義した。心血管疾患は医師から診断された脳卒中、心筋梗塞、狭心症、冠動脈疾患の自己申告で評価された。
統計分析にはロジスティック回帰を使用し、年齢や社会経済的要因などを調整して、非最適な睡眠時間とCVDリスクの関連を評価した。
次のようになった。
・全体として、非最適な睡眠時間はCVDリスクの35%増加と関連していた(オッズ比1.35、95%信頼区間1.09-1.68)。・特に「Other Asian」グループでは、非最適な睡眠時間がCVDリスクを77%増加させるとされ(オッズ比1.77、95%信頼区間1.27-2.46)、
・これは他のアジア系グループ(インド人、中国系、フィリピン系)では有意な関連が見られなかった。
睡眠時間と脳卒中を含むCVDリスクの関連性がアジア系アメリカ人のサブグループ間で異なることが明らかになった。特に、「Other Asian」グループでは、非最適な睡眠がCVDリスクを大幅に増加させる可能性がある。日本人を含む「Other Asian」グループのリスクをより詳しく調査するために、さらなる研究が必要である、
というおはなし。
感想:
other asianには主に日本人が含まれている。彼らは睡眠不足で脳卒中を起こしやすいってこと。
寝不足はホントつらい。
