元2025 1月 日本
脳卒中は、予防可能な生活習慣病の一つであり、その発症を減らすことが健康寿命の延伸に直結する。
特に日本のような高齢化社会では、日常的な食生活が脳卒中リスクに与える影響を知ることが重要である。
そこで、愛媛県大洲市で26年間にわたって行われた大規模調査の結果を基に、脳卒中リスクと食生活の関係をくわしくしらべてみたそうな。
この研究は1996年から2022年まで、愛媛県大洲市の住民1,793人(男性446人、女性1,347人)を対象に実施された。
対象者は、脳卒中の既往歴がない中年層であり、食生活については33項目の食物摂取頻度アンケートを用いて調査した。
26年間の追跡調査期間中に初めて発症した脳卒中を、脳梗塞(CI)と出血性脳卒中(HS)に分類し、摂取した食品と発症リスクとの関係を解析した。年齢、BMI(体格指数)、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、飲酒といった因子を統計的に調整して結果を評価した。
次のようになった。
・調査期間中、男性45人(10.1%)、女性76人(5.6%)が脳卒中を発症した。そのうち、脳梗塞(CI)が70.2%、出血性脳卒中(HS)が29.8%を占めた。・男性:みかんを摂取している男性は、摂取していない男性と比較して脳梗塞リスクが約半分に低下(ハザード比0.48)した。・女性:新鮮な魚(刺身、焼き魚、煮魚)の摂取は、脳梗塞リスクが54%低下(ハザード比0.46)し、ヨーグルト摂取で出血性脳卒中リスクが57%低下(ハザード比0.43)した。
日常的な食生活が脳卒中リスクに大きな影響を与えることがわかった。特に男性においてはみかん、女性においては新鮮な魚とヨーグルトの摂取が脳卒中予防に有効である可能性が高い、
というおはなし。
感想:
愛媛県で33の食品を調査したら「みかん」が脳卒中予防にベストとでた。
裏でなにかあったんじゃないかと勘ぐりたくなる出来すぎ感。
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