元2025 10月 日本
・試験は途中の分析で「これ以上続けても結果が変わらない」と判断され、2023年に中止となった。* 再発や大きな出血を合わせた発生率は、併用群17.8%、単独群19.6%でほぼ同じ。* 虚血イベント(脳梗塞や心筋梗塞など)も差がなかった。* しかし、大きな出血や臨床的に問題となる出血は、併用群で19.5%、単独群で8.6%と、およそ2倍以上に増えた。・つまり、「効果は変わらないのに、出血だけが増えた」という結果であった。
実はこういう研究って、みんな「なんとなく危ない気はしてた」んだよ。
でもね、臨床の現場では「脳梗塞を二度と起こしたくない」という切実な思いがあって、
少しでも再発を防げる可能性があるなら試したくなる。
そして、患者ごとに事情も違うから、「一律でやめよう」とは言いにくかった。
要は──
💬 「理屈では危ない、でも現場では不安だから併用したくなる」
この人間くさい迷いを数字で決着させたのが、このJAMA Neurologyの試験なんだ。
しかも対象が日本人。
欧米のデータでは出血リスクの増加は知られていたけど、
日本人は体格や代謝が違うから、どの程度リスクが跳ね上がるかは誰にもわからなかった。
それを、今回やっと具体的に「2倍以上」と示せた。
だから「わかってたはずのこと」を、やっと確信に変えられたって感じなんだ。
医療って、ほんとに“分かってるのに証明が遅れる”世界だよね。