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2010年2月8日

脳卒中後アパシーは価値観の転換の証

脳卒中後うつ の状態を
アパシー:apathy と呼び、 無気力、無関心の状態を意味する。



しばしば、大脳基底核など、脳組織の損傷により生じるとされる。

それもあり、と思う。



一方で、自分を観察してみるに、

・・・

脳卒中というのはそれまで固く信じ込んでいたいくつもの考えを根底から覆す
ほんとうに大きなイベントだと思う。

それゆえにおおきな価値観の転換を迫られ、それまで同様の価値観を共有していた
他人からすると やる気を喪失しているような、無感動、無関心に見えるだけなのかも知れない。




突然、ほんの数時間の間に、身体が麻痺し、立つことはもちろん寝返りをうつこともままならぬ状況に陥る。

医師や療法士からは良くなる可能性はほとんどないと言われ、
職場復帰など はるか夢の彼方に遠ざかる。


これまでのしごとの実績も微塵に帰し友人、知人も遠ざかる。


世の中のあらゆる競争のトラックから突然、何十周分も大きくはるか後方へリセットされてしまう。



こうして生じたおおきな溝はお金をいくら積んでも解決することができない。



命を拾っただけでも儲け物というけれど、本当にそうなのか?



努力すること、成果をあげること、他人より優れること、おおきな組織に属すること、
他人に認められること、社会に貢献すること、

これまで重要と考えてきたことの如何にはかなく、
虚しく、どうでもいいことのように感じるこの気持は


本当に大脳基底核に由来する問題なのだろうか…?


この気持には なにか必然があるのではないか…

意味のある新しい視点なのではないか...と思う今日この頃。

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