入院していると見舞い客がくるとうれしい。
普段仲のよいわけでもないひとでもうれしい。
義理や義務で来てくれているとわかっていても うれしい。
手土産はいらない。
わざわざ足を運んできてくれたことが ありがたく思える。
見舞い客と何を話したか なんてことはほとんど覚えていない。
自身の宗教的信条を話してくれるひともいたが
大して役に立たないし、覚えてもいない。
会話ができることがうれしかった。
あまり通じていなかったとは思うけれど…
むしろ話を 気持ちを聴いてもらえることがうれしかった。
だから自分が人を見舞うときには
聞き上手に徹して
寡黙なくらいがちょうどいいと思う。