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2011年5月23日

奇跡の治療法の作り方


The recovery of motor function in post stroke patients.
2011 5月 セルビア




一般的な脳卒中患者の身体回復具合を評価したそうな。


30人の脳卒中患者について、

内訳は

・男性20人、女性10人

・平均年令59歳

・左麻痺77%、右麻痺23%

・脳梗塞92%、脳出血8%

であった。


入院時のバーゼルインデックスの平均:57

3ヶ月後、
退院時のバーゼルインデックスの平均:79


57%の患者が自立的に移動できるようになった。

という内容。





感想:

この機会にバーゼルインデックスを調べてみた。

100点満点で全自立、60点以上で部分自立、

とのこと。




ときどき思うのだけれど、

この種の評価スコアを 単純に平均してどの程度意味があるのかな... ?

って。




以前、ブルンストロームステージの平均をとっていた例をみたことがある。


たとえば次のような場合、

・被験者のブルンストロームステージは3~5であった。
被験者総数は2人。
この治療法を施行後、
ブルンストロームステージの平均値は4になった。



→ もともとステージ3と5の人が1人ずついて

なんの治療効果もなく ただ平均をとっただけなのに


これを読んだひとはきっと

ステージ3の、"手のひらの握りしか出来ない" ひとが

ステージ4の "手のひらが少し開く" にうーんと近づいた、

という印象を持つに違いない。



奇跡の治療法の出来上がりである。

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