Apathy in acute stroke patients.
2011 9月 ポルトガル
脳卒中患者のアパシー(無気力、無関心)の特徴について調べたそうな。
94人の急性期脳卒中患者(脳出血22人、脳梗塞72人)と
冠動脈患者50人について比較したところ、
次のことがわかった。
・脳卒中患者の38%がアパシーになる。
・冠動脈患者も その24%がアパシーになった。
・脳卒中患者は冠動脈患者に比べアパシーの自覚が低かった。
・脳出血、低学歴、右脳損傷だとアパシーになりやすい。
・認知障害、うつ とアパシーとの関連はなかった。
・アパシー患者の予後は良くなかった。
というおはなし。
感想:
アパシーと うつの違いを調べてみると
『生活全般に対する無気力・無関心を示すうつ病とは異なる。また、うつ病はしばしば睡眠障害を伴うのに対し、アパシーの場合、昼夜逆転生活になっても睡眠はとることができる。』
とある。
また
『日常生活の喜怒哀楽から離れ、世界の秩序を観照する平静な精神状態を示すギリシア語の“apatheia”という語に由来する。』
という意味もあり、 こっちの方がカッコイイと思う。