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2015年3月1日

迷走神経を刺激したら慢性期で重度麻痺の手が動くようになった


Vagal Nerve Stimulation Encouraging in Stroke Rehab
2015  2月  イギリス

迷走神経刺激はてんかん発作の治療に用いられている。

そこで 脳卒中患者に迷走神経刺激したら上肢機能が改善するものかどうか実験してみたそうな。

先月の米国脳卒中国際会議で発表された研究。


平均年齢60 発症後2年で やや重い上肢麻痺の脳梗塞患者20人について、
2グループに分け、一方には迷走神経刺激を与えた。

並行して 上肢の理学療法訓練を1日2時間x 2週間行った。

迷走神経刺激は体内埋め込み型装置を用い、訓練動作に同期させ各0.5秒の刺激を与えた。


次のようになった。

・深刻な有害事象は起きなかった。

・迷走神経刺激グループで上肢機能の有意な向上が見られた。


迷走神経刺激で慢性期脳卒中患者の上肢機能を改善できるかもしれない、


というおはなし。


感想:

ネズミで実験した例はこれまでに何度か紹介したけど 人体実験は初めてみる。

最近は埋め込まなくても迷走神経刺激できる装置が開発されているようだ。

VNS
The gammaCore neurostimulation device.
ElectroCore LLC

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