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2016年2月21日

鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった


Acupuncture for ischemic stroke: cerebellar activation may be a central mechanism following Deqi.
2015  12月  中国

鍼治療がうまくいったときに患者が感じる独特の感覚を「得気」という。

得気があるときとないときで脳の活動部位に違いがあるものか、実験してみたそうな。


左脳に梗塞を起こし片麻痺になった患者12人について、有効性の報告の多いツボ Waiguan (SJ5)の右手側への鍼治療を行っている最中の脳機能MRIを撮影した。

鍼治療中に ひりひり、痺れ、膨満感、重さ、を感じた患者を得気グループとし、
それら感覚のなかった者を得気なしグループとした。
鋭い刺痛を感じた者は除外した。


次のことがわかった。
・得気グループが5人、得気なしグループが5人となった。

・得気なしグループにくらべ得気グループでは右小脳前葉と右辺縁葉に著しい活動域を認めた。

鍼治療中の得気は脳機能変化に基づくことがわかった。小脳の活動が脳梗塞鍼治療のメカニズムの1つなのかも知れない、


というおはなし。
図:得気の活動エリア

感想:

これ↓思い出した。
精確な鍼刺激で脳卒中患者の脳の特定の領域が反応した

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