元
Cognitive and motor dual task gait training improve dual task gait performance after stroke - A randomized controlled pilot trial.
2017 6月 台湾
歩きながらの、会話や 傘をさす スマホをいじるなど 二重課題動作は日常生活にあふれている。
しかし脳卒中患者は二重課題をこなす能力が非常にかぎられていることがわかっている。
脳卒中患者に対し あえて二重課題の歩行訓練をほどこすことでより改善効果を得られるとする報告があるが研究例がひじょうに少ない。
そこで歩行訓練に認知課題または運動課題を重ねたときのそれぞれの歩行改善度をしらべてみたそうな。
脳卒中で片麻痺の患者28人を、次の3グループに分け歩行訓練を施した。
*認知課題+歩行訓練
*運動課題+歩行訓練
*ただの歩行訓練のみ
認知課題グループでは、歩きながらフレーズを繰り返す、数を数える、しりとり、詩を読むなどおこない、
運動課題グループでは、歩きながら複数のボールを抱える、両手で傘をさす、楽器を鳴らす、ドリブルするなど、
の訓練を1回30分x週3回x4週間おこなった。
そのご、各グループについて、 1)ただ歩く、 2)歩きながら連続引き算、3)歩きながら水を載せたトレイを運ぶ、
の動作中の歩行パラメータ(速度、歩調、歩幅、効率)を評価 比較したところ、
次のようになった。
・連続引き算中の歩幅と歩行効率が 認知課題+歩行訓練グループで改善した。
・トレイ運び中の歩行速度、歩幅と歩行効率が運動課題+歩行訓練グループで改善した。
認知課題および運動課題を脳卒中患者の歩行訓練に重ねることにより、それぞれの状況に応じた改善が見られた。こういった訓練は簡単にリハビリに取り入れることができるのでどんどんやったらいい、
というおはなし。
感想:
野生のポケモンが現れると いつもは立ち止まっていたんだけど、さいきんは歩きながらモンスターボール投げられるようになった、、これも二重課題訓練の成果だと思う。