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2017年9月2日

クルクミンが虚血から脳をまもるメカニズム


Curcumin prevents reperfusion injury following ischemic stroke in rats via inhibition of NF‑κB, ICAM-1, MMP-9 and caspase-3 expression.
2017  8月  タイ

脳梗塞の治療で詰まった血液を再還流すると炎症反応が生じて脳のダメージがおおきくなるといわれている。

ウコン(ターメリック)に含まれる黄色の成分クルクミンには抗炎症、抗酸化作用があり 脳卒中の梗塞体積や浮腫、血液脳関門の損傷を減少させるという報告がある。

このメカニズムをしらべてみたそうな。


人為的に脳虚血状態にしたネズミに1時間後、腹腔内にクルクミンを注射して血液を再還流した。

クルクミンの比較にコーン油のグループをつくり、脳組織の炎症関連、細胞死関連たんぱく質の発現を測定したところ、


次のようになった。

・クルクミングループで、炎症関連たんぱく質の NF‑κB, ICAM‑1,MMP‑9 が減少し、

・細胞死関連たんぱく質の caspase‑3 も減少していた。

・さらに梗塞のサイズ、浮腫、神経症状も小さかった。

クルクミンには脳を虚血→再還流時の損傷からまもるはたらきがある、


というおはなし。
図:クルクミンの脳梗塞治療効果

感想:

カレーがたべたくなってきたぞ。
クルクミンのクモ膜下出血治療効果について

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