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2017年11月17日

2時間で指の動きがよくなる電気刺激方法とは


Effects of somatosensory electrical stimulation on motor function and cortical oscillations.
2017  11月  アメリカ

脳卒中経験者のおよそ半数は上肢機能になんらかの麻痺がのこるという。

げんざい上肢麻痺のリハビリには有効な方法がない。最近のメタアナリシスでは動作の繰り返し訓練にもまったく効果がないことがあきらかになった。

体性感覚電気刺激(SES)は上肢麻痺の改善に期待されている手法で、とくに経皮的に刺激するものをTENSと呼び専用の刺激装置が商品化されている。

これまでSES効果は手のおおざっぱな動きや機能についての研究がおもだったが、こんかいSESの効果を指の運動力学および脳波の点からしらべてみたそうな。


慢性期脳卒中で上肢麻痺のある8人について、SES前後でのアクションリサーチアームテスト(ARAT)、指のカップリング指数(FCI)、つまみ力、筋緊張スケール(MAS)および脳波を測定した。

SESは麻痺手前腕の尺骨神経、正中神経、橈骨神経上に電極を貼り、痛みや筋収縮を伴わない強度の10Hz電気パルス刺激を2時間継続した。


次のようになった。

・SESのあとARAT,MAS,FCIがあきらかに改善した。

・さらにSESで損傷脳側の頭頂葉のδ波が減少し、

・同側運動皮質のθ波 α波強度が指の分別能とあきらかな相関をみせた。

SESにより麻痺手の指の個別運動能力に改善がみられ、特徴的な脳波パターンも観察できた、


というおはなし。
図:体性感覚電気刺激と脳波

感想:

低周波治療器もってるならさっそく実験してみるといい。

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