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2012年7月27日

黄砂で脳卒中になる人が続出!


Asian dust storm events are associated with an acute increase in stroke hospitalisation.
2012  7月  台湾




黄砂現象と脳卒中との関連を調べたそうな。


2000-2009に脳卒中で入院した患者81万人について、

入院日と黄砂発生時期との関連を解析した。




次のことがわかった。

・この間に46回の黄砂現象があり、計135日間に及んだ。

・1日当たりの脳卒中入院患者数は、

 黄砂真っ最中:240人

 黄砂現象直後:250人

 黄砂のまったく無い日:220人 

で、これらの差は統計学的に明らかだった。

・特に、黄砂現象直後1日、2日に脳卒中が多く、

・その増加分は脳出血でなく、脳梗塞だった。




黄砂現象は脳卒中患者の急増と関連があることがわかった


というおはなし。




図:黄砂現象
黄砂ビデオ


2012年9月29日

中国からの飛来物質が原因と思われる脳梗塞被害が福岡で多発!


Relationship Between Asian Dust and Ischemic Stroke: A Time-Stratified Case-Crossover Study.
2012  9月  日本


黄砂現象と日本の脳梗塞との関連を調べたそうな。


1999-2010に脳梗塞で入院した福岡の7429人について、

入院当時の気象状況、浮遊粒子状物質との関連を解析した。


次のことがわかった。


黄砂現象と脳梗塞全般との関連はあまり無かった。

・しかし、黄砂現象とアテローム血栓性脳梗塞とは非常に強い関連があった。

・ラクナ脳梗塞、心原性脳梗塞と黄砂現象との関連はまったくなかった。


黄砂現象にともないアテローム血栓性脳梗塞患者が増えることがわかった


というおはなし。

写真:黄砂のおかげ

2017年5月8日

中国のPM2.5と脳卒中の種類


Fine particulate matter exposure and incidence of stroke: A cohort study in Hong Kong.
2017  5月  香港

大気中の微粒子物質と脳卒中との関連はおおくの研究であきらかになっている。しかしそのおおくは西洋人を対象とし 脳卒中の種類については研究によってまちまちである。

そこで香港住民について2.5μm以下の微粒子物質(PM2.5)への長期的暴露と脳卒中の種類との関連をしらべてみたそうな。


65歳以上の健康な66820人について脳卒中の有無を9.4年間フォローした。

衛星情報も使って1km x 1kmの分解能でPM2.5の居住地域での分布を得て関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に6733件の脳卒中があり、そのうち52.4%は脳梗塞、17.5%は脳出血だった。

・PM2.5濃度が10μg/m3 高くなるごとに脳梗塞リスクは1.21倍になり、

・いっぽう脳出血リスクに統計学的有意な変化はなかった。

・この脳梗塞との関連は70歳より高齢、低教育歴、現在喫煙者で顕著だった。

PM2.5に長期的に曝されると脳梗塞リスクが高くなった。脳出血についてはあきらかな違いはなかった、


というおはなし。
図:PM2.5と脳卒中リスク

感想:

きのうあたりから "黄砂" の名を騙る中国ゆらいのPM2.5が日本列島を覆っている。そのせいか花粉シーズンおわったはずなのにふたたび鼻水がわき出てきた。

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2016年11月22日

脳卒中経験者にPM2.5 長期死亡率は、、


Effect of Exhaust- and Nonexhaust-Related Components of Particulate Matter on Long-Term Survival After Stroke.
2016  11月  イギリス

大気汚染が脳卒中の発症リスクになるという報告は数多くある。

そこで大気汚染が脳卒中経験者の長期死亡率にも影響するものか調べてみたそうな。


ロンドン脳卒中患者データベースの1800の患者事例をつかって 浮遊粒子状物質PM2.5,PM10と死亡率との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・PM2.5に曝された脳卒中経験者の5年内死亡率は明らかに上昇した。

・特に脳梗塞で高く、前方循環梗塞で2倍、ラクナ梗塞では1.78倍だった。

・PM10でもラクナ梗塞患者の死亡率は1.45倍になった。

・汚染源を排気系、非排気系に分けると死亡率上昇は見られなかった。

脳梗塞のあと大気汚染物質PM2.5に曝されると死亡率が上昇する、


というおはなし。

図:大気汚染と脳卒中経験者の死亡率

感想:

黄砂現象も影響しうるってことだよな。
中国からの飛来物質が原因と思われる脳梗塞被害が福岡で多発!

2020年1月8日

BMJ誌:高濃度PM2.5への長期暴露と脳卒中


Long term exposure to ambient fine particulate matter and incidence of stroke- prospective cohort study from the China-PAR project
2019  12月  中国

大気中の微小粒状物質(fine particulate matter)PM2.5への長期暴露と脳卒中の発生との関連についてはよく研究されている。

しかしそれらのおおくは北米やヨーロッパでの低濃度PM2.5(25μg/m3以下)についてのもので、低中所得国での高濃度PM2.5への長期暴露と脳卒中リスクについての研究はすくないのでやってみたそうな。

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