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2025年5月14日

空気が悪いと、脳が縮む──PM2.5と加速する脳老化

2025  5月  スウェーデン


最近の研究では、大気汚染、とくにPM2.5というとても小さな粒子が、年をとってからの物忘れや脳の病気と関係しているかもしれないと言われている。しかし、空気が汚れていると本当に脳の形が変わるのかどうか、よくわかっていなかった。

そこで、空気の汚れが高齢者の脳にどんな影響をあたえるのか、長期にしらべてみたそうな。

2024年4月8日

見えない脅威:大気中のPM2.5が脳卒中を引き起こす隠れた因果関係

2024  4月  中国


疫学研究によると、粒子状物質2.5(PM2.5)は脳卒中など心血管疾患(CVD)の重大な要因である。

しかし、方法論的制約から因果関係を調べることは困難である。

そこで、PM2.5とCVDリスクとの因果関係を推定するために、メンデルランダム化(MR)解析をこころみたそうな。

2023年12月14日

緑の力で脳卒中・認知症リスク減!UK研究が証明

2023  12月  中国


脳卒中と認知症は主要な神経疾患であり、そのリスクは相互に関連している。

「居住地周辺の緑地」がこれらの神経疾患の経過に及ぼす影響を調査した研究は現在のところないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年11月30日

高地チベット住民の脳卒中率

2022  11月  中国


世界人口のすくなくとも5.7%が標高1500m以上の高地で生活している。

気圧や酸素濃度が低い高地での生活と脳卒中との関連についての研究は少なく 結果も一貫していないので、チベット高原住民についてくわしくしらべてみたそうな。

2022年9月7日

騒音と脳卒中のメタアナリシス

2022  9月  中国


騒音への暴露は、心血管系ヘルスにとって重要な意味を持ち公衆衛生上の課題でもある。

しかし騒音暴露と脳卒中リスクとの関連については依然として議論の余地があるので、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年8月29日

街路緑地と脳卒中

2022  8月  イギリス


居住地域に緑地がおおいことが脳卒中リスク低下と関連するという報告はすくなくない。

これら報告のおおくは大規模な公園などを評価対象にしたもので、街路樹レベルの緑地についての研究はほとんどない。

そこで、ストリートビューの画像をもちいて街路の緑生を評価し、脳卒中との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2022年1月22日

脳梗塞が再発する大気汚染物質があきらかに

2022  1月  中国


脳梗塞の再発への大気汚染の影響についてはほとんどわかっていないので、

2016-2019年広州市の脳梗塞の再発した43896人についてくわしくしらべてみたそうな。

2020年7月1日

空気清浄機を買うべき理由

2020  6月  中国


これまでの研究から、浮遊粒子状物質2.5(PM2.5)への暴露が全身性の炎症をもたらし、視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸を活性化させ、その両方が脳卒中の発生と死亡に関連していることが示されている。

しかし、フィルターで清浄化した空気(FA:filtered air)による介入が全身性の炎症とHPA軸の活性化に影響するものかについては、まだほとんどわかっていないので動物実験してみたそうな。

2020年1月8日

BMJ誌:高濃度PM2.5への長期暴露と脳卒中


Long term exposure to ambient fine particulate matter and incidence of stroke- prospective cohort study from the China-PAR project
2019  12月  中国

大気中の微小粒状物質(fine particulate matter)PM2.5への長期暴露と脳卒中の発生との関連についてはよく研究されている。

しかしそれらのおおくは北米やヨーロッパでの低濃度PM2.5(25μg/m3以下)についてのもので、低中所得国での高濃度PM2.5への長期暴露と脳卒中リスクについての研究はすくないのでやってみたそうな。

2019年6月7日

〇〇なひとは「PM2.5→脳内出血→死亡」


Association between incidence of fatal intracerebral hemorrhagic stroke and fine particulate air pollution
2019  6月  中国

脳卒中は病気死亡原因の2番目に位置し 患者の3分の2は低中所得国にいる。大気汚染と脳卒中の研究から脳梗塞についてはその関連があきらかになってきた。

脳出血の報告は増えてきたが とくに脳内出血と大気汚染との関連はよくわかっていない。

中国は深刻な大気汚染に直面している。そこでPM2.5と致命的脳内出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。



2012-2014、上海市の疾病予防センターのデータベースから脳内出血での死亡事例5286件を抽出して、発症3日まえまでのPM2.5濃度との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・平均のPM2.5濃度は77.45μg/m3 だった。

・致命的脳内出血発生率はPM2.5濃度とあきらかに関連し、

・とくに糖尿病のある者でそのリスクが高かった。

・高濃度PM2.5への暴露から2日後の関連が強かった。

・高血圧と喫煙による影響はみとめられなかった。
死に至るほどの脳内出血の発生とPM2.5濃度にはあきらかな関連があった。とくに糖尿病患者でこのリスクが高かった、



というおはなし。

図:PM2.5 脳内出血



感想:

PM2.5の日本の環境基準の上限は 35μg/m3。
中国のPM2.5と脳卒中の種類

PM2.5は脳梗塞か それとも脳出血か?

中国から流れてくるPM2.5は脳卒中を引き起こすのか?

2018年10月17日

大気汚染と脳梗塞 その日の影響


Association between ambient air pollution and daily hospital admissions for ischemic stroke- A nationwide time-series analysis
2018  10月  中国

2013年の "世界の疾病負担研究"(Global Burden of Diseases)では脳卒中の原因の4分の1以上が大気汚染によるものとされた。

これら研究のおおくは先進国のもので、しかもひとつの都市や病院でのデータが主だった。PM2.5についての調査も少なかった。

そこで、中国全土2.8億人の健康保険データをもちいて、短期的な大気汚染暴露と脳梗塞との関連をくわしくしらべてみたそうな。


2014-2016、中国172都市の脳梗塞患者200万人以上の入院記録と 大気汚染モニターの観測結果との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・PM2.5, SO2, NO2, COへの短期暴露と脳梗塞の発生は関連があって、

・それぞれが10μg/m3ふえるごとにそれぞれ、0.34%、1.37%、1.82%、3.24% その日の入院数が増加した。

・この影響は高齢者で大きかった。

中国全土での大規模調査の結果、大気汚染度が高まるとその日のうちに脳梗塞患者が増加した、


というおはなし。

図:PM2.5と脳梗塞リスク


感想:

数日前、地下鉄構内でのPM2.5が鉄由来粒子に限定すると地上の200倍ってニュースがあったので関心をもった。

2018年3月18日

高速道路にちかい住人の脳梗塞リスク


Residential Proximity to Major Roadways and Risk of Incident Ischemic Stroke in NOMAS (The Northern Manhattan Study)
2018  3月  アメリカ
高速道路に近い住民の健康被害はおおく報告されているものの、脳卒中との関連はまだよくわかっていないのでしらべてみたそうな。


ノースマンハッタンの住民3287人について住所から高速道路との距離をしらべ、脳卒中の発生を15年間フォローして関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に11%の被験者が脳梗塞になった。

・高速道路から400mよりはなれている者にくらべ、100m未満の住人の脳梗塞発生率は42%高かった。

・この関連は非喫煙者ほど顕著で、

・現在喫煙者でははっきりしなかった。

・心筋梗塞や総死亡率との関連は確認できなかった。

高速道路に近い住人は脳梗塞リスクがあきらかに高かった。この関連はとくに非喫煙者で顕著だった、


というおはなし。
図:高速道路からの距離と脳卒中リスクと喫煙ステイタス

感想:

うえのグラフだと現在喫煙者はむしろリスクが大幅に低下して見える。

たばこを吸うことでなにかの耐性を身に着けたかのようだ。

2017年5月8日

中国のPM2.5と脳卒中の種類


Fine particulate matter exposure and incidence of stroke: A cohort study in Hong Kong.
2017  5月  香港

大気中の微粒子物質と脳卒中との関連はおおくの研究であきらかになっている。しかしそのおおくは西洋人を対象とし 脳卒中の種類については研究によってまちまちである。

そこで香港住民について2.5μm以下の微粒子物質(PM2.5)への長期的暴露と脳卒中の種類との関連をしらべてみたそうな。


65歳以上の健康な66820人について脳卒中の有無を9.4年間フォローした。

衛星情報も使って1km x 1kmの分解能でPM2.5の居住地域での分布を得て関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に6733件の脳卒中があり、そのうち52.4%は脳梗塞、17.5%は脳出血だった。

・PM2.5濃度が10μg/m3 高くなるごとに脳梗塞リスクは1.21倍になり、

・いっぽう脳出血リスクに統計学的有意な変化はなかった。

・この脳梗塞との関連は70歳より高齢、低教育歴、現在喫煙者で顕著だった。

PM2.5に長期的に曝されると脳梗塞リスクが高くなった。脳出血についてはあきらかな違いはなかった、


というおはなし。
図:PM2.5と脳卒中リスク

感想:

きのうあたりから "黄砂" の名を騙る中国ゆらいのPM2.5が日本列島を覆っている。そのせいか花粉シーズンおわったはずなのにふたたび鼻水がわき出てきた。

[黄砂]の関連記事

2017年1月4日

空気が汚れているとおきやすい脳梗塞の種類


Air Pollution Is Associated With Ischemic Stroke via Cardiogenic Embolism
2016  12月  韓国

大気汚染でおきやすい脳梗塞の種類をしらべてみたそうな。


韓国の脳卒中患者データベースから脳梗塞13535人を抽出し、気象データ(PM10,NO2,SO2,O3,CO)と脳梗塞の種類(心原性脳塞栓症、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、その他)との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・過去7日間のPM10やSO2がおおいと心原性脳塞栓症がふえた。

・季節や地域による大気汚染レベルの違いでも心原性脳塞栓症は増減した。

大気汚染に短期的にさらされた結果として心原性脳塞栓症が増加した、


というおはなし。
図:大気汚染と脳卒中 季節と地域

感想:

不整脈がおきやすくなるんだって。

2016年11月22日

脳卒中経験者にPM2.5 長期死亡率は、、


Effect of Exhaust- and Nonexhaust-Related Components of Particulate Matter on Long-Term Survival After Stroke.
2016  11月  イギリス

大気汚染が脳卒中の発症リスクになるという報告は数多くある。

そこで大気汚染が脳卒中経験者の長期死亡率にも影響するものか調べてみたそうな。


ロンドン脳卒中患者データベースの1800の患者事例をつかって 浮遊粒子状物質PM2.5,PM10と死亡率との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・PM2.5に曝された脳卒中経験者の5年内死亡率は明らかに上昇した。

・特に脳梗塞で高く、前方循環梗塞で2倍、ラクナ梗塞では1.78倍だった。

・PM10でもラクナ梗塞患者の死亡率は1.45倍になった。

・汚染源を排気系、非排気系に分けると死亡率上昇は見られなかった。

脳梗塞のあと大気汚染物質PM2.5に曝されると死亡率が上昇する、


というおはなし。

図:大気汚染と脳卒中経験者の死亡率

感想:

黄砂現象も影響しうるってことだよな。
中国からの飛来物質が原因と思われる脳梗塞被害が福岡で多発!

2016年11月13日

PM2.5を浴びると脳梗塞が再発する?


Short-term exposures to ambient air pollution and risk of recurrent ischemic stroke.
2016  11月  アメリカ

大気汚染物質と脳卒中についての研究は数多くある。

しかし脳卒中の再発との関連についてはほとんどないので調べてみたそうな。


2000-2012テキサス州の住民34万人を対象に行われた脳卒中調査記録と浮遊粒子状物質PM2.5およびO3(オゾン)レベルの気象データとの関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢72、発症後1.1年の脳梗塞再発患者317人のデータがみつかった。

・PM2.5の平均は7.7μg/m3、O3は35.2 ppb だった。

・再発前日のPM2.5およびO3レベルとの関連は見られなかった。

・気温や湿度を考慮に入れても結果は変わらなかった。

脳梗塞の再発と前日の大気汚染レベルとの関連は確認できなかった。今後の研究に期待する、


というおはなし。
図:PM2.5と脳梗塞の再発リスク

感想:

中国とインドに期待しよう。

2015年12月20日

PM2.5は脳梗塞か それとも脳出血か?


Differentiating the effects of characteristics of PM pollution on mortality from ischemic and hemorrhagic strokes.
2015  11月  中国

浮遊粒子状物質(PM)と脳卒中との関連は知られている。

そこで、PMのサイズや成分、脳梗塞と脳出血どちらに影響するのかなど調べてみたそうな。


広州市のデータについて、曜日や祝日、気象条件、インフルエンザなどの要素を考慮して解析したところ、


次のことがわかった。

・PMと脳卒中死亡率との明らかな関連を確認した。

・PM10,PM2.5,PM1と粒子サイズが小さくなるほど影響が強かった。

・特にPM2.5の有機炭素、元素状炭素、硫酸、硝酸、アンモニウム成分が脳卒中死亡率に関連していた。

・PM汚染は脳梗塞よりも脳出血と有意に関連していた。

浮遊粒子状物質の様々な成分が脳卒中死亡率に関連していた。特に脳出血で顕著だった、


というおはなし。



感想:

壮大な人体実験の結果だからな、、、

2015年11月26日

幹線道路から75m以内に住むと若くして脳梗塞に


Air Pollution and Ischemic Stroke Among Young Adults
2015  11月  イスラエル

大気汚染と脳卒中との関連を若年者に着目して調べてみたそうな。


2005-2012の脳卒中患者4837人分の記録と発症当日の大気中の粒子状物質濃度との関連を衛星観測データも使って解析したところ、


次のことがわかった。

・患者の89%は脳梗塞で、平均年齢70だった。

・粒子状物質濃度はおよそ、PM10:36-55, PM2.5:17-23μg/m3だった。

・PM10,PM2.5の濃度上昇と脳梗塞との関連は、55歳未満で有意に認められた。

・この関連は特に、住居が幹線道路から75m以内の場合に顕著だった。


大気中の粒子状物質濃度と脳梗塞リスクとの明らかな関連を若年成人で確認した。背景には炎症メカニズムがあるのではないか、


というおはなし。

図:粒子状物質

感想:

逆に考えると汚染排出源から100mも離れれば かなり影響が薄まっちゃうってことなんだよな。思いのほか大したことないな。

2015年6月29日

交通騒音と脳卒中について


Road traffic noise is associated with increased cardiovascular morbidity and mortality and all-cause mortality in London.
2015  6月  イギリス

道路交通騒音と脳卒中との関連を調べたそうな。


2003-2010のロンドンの住民860万人について、日中と夜間の道路交通騒音レベル、脳卒中での入院件数、死亡者数を小エリア毎に集計し 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・日中の道路交通騒音が高い(>60dB)エリアでは騒音の低い(<55dB)エリアに比べ脳卒中の入院リスクが5%上昇し、特に高齢者では9%高かった。

・夜間の騒音では高齢者のみ入院リスクが上がった。

・日中の騒音は総死亡率とも若干 関連した。


道路交通騒音への長期の曝露は 脳卒中リスクと若干の死亡率上昇と関連があり 特に高齢者で明らかだった、


というおはなし。
騒音地域日中の騒音エリア

感想:

これ↓思い出した。
道路交通騒音と大気汚染 脳卒中的にどっちが深刻なのか

2015年6月2日

大気汚染で脳卒中 肥満の場合


Gender-specific differences of interaction between obesity and air pollution on stroke and cardiovascular diseases in Chinese adults from a high pollution range area: A large population based cross sectional study.
2015  5月  中国

大気汚染度の高い地域の住民について 脳卒中のなりやすさを肥満度別に調べてみたそうな。


中国北東部の工業地帯に住む18-74歳の 24845人 について身長、体重を計測し、3年間の大気汚染度(PM10,SO2,NO2,O3)と脳卒中との関連を解析したところ、


次のようになった。

・肥満度が高いほど脳卒中になるリスクが高く、

・特にこの関連は女性でのみ明らかだった。


大気汚染による脳卒中のなりやすさは、肥満度が高くなるとさらに強まる可能性がある、


というおはなし。

大気汚染中国

感想:

当然の結果に見えるけど、肥満パラドックスを期待していたのかもしれないな、、

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