車椅子に乗り始めた頃、
もちろん左腕が使えるはずもなく、
かと言って その置き場所を意識していたわけではなかった。
肩幅があるので、意識して膝のうえに置くようにしないと
腕が車椅子の外に垂れ下がってしまう。
そのままだと車輪に巻き込んだりして危険なのはよく分かる。
でも、よく忘れた。
だらんとなったまま車椅子を全力疾走させたりもした。
遠くから『よーださん、ひだりうでっ!』と 何度も注意された。
車輪に巻き込んだこともあった。
もちろん、
感覚が無いので痛くないのだけれども、
そのようなときには、
どこかあたまの上の方のさらに遠くに、
非常に不快な感じを持った。
なんだかよくわからないけれどイヤーな感じがするときには、
まず間違いなく、左の足か手をどこかにはさんでいた。
ひとが何か気の進まないことをするとき、
やっていて心の重い時、
きっと自らの どこかを痛めているのかもしれない。
また、
虫の知らもこのようなしくみなのかも…と思う。
このあたりにフォースを使いこなすヒントがあるような気がして。