入院時に神経内科の担当医師が、
『当病院では、入院患者の約8割が自立歩行できるまでになります。』
と自信たっぷりに言っていたので、
あるとき、理学療法士に訊いてみた。
『主治医が言っていましたが、本当に8割もの方が歩けるようになるのですか?』と。
答えが率直で面白かった。
『そんなわけないじゃん、周りを見渡してみな、
歩けるようになっている人がひとりでもいるかい?』
だって。
なるほど、そのとおりであり、
このことからいくつか学んだ。
それは、
・自立歩行の定義がとてもいい加減で、
おそらく、4点支持の杖を使って何歩か歩ける程度の回復をもって、
自立歩行と呼んでいるのではないか、ということ。
・入院時に患者を厳重に選抜し、回復の見込みの高い人のみを
受け入れているらしいこと。
でなければ、8割なんて数字が出ようはずがないと思う。
・療法士と医者は仲がよろしくないであろうこと。
複数の療法士から医者不信を感じさせる反応を得たことがある。
ちなみに、
この病院は世間の評価も高く、検索の仕方では1位に出ることもある
有名なリハビリ専門の病院でした。