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2016年5月9日

脳卒中の垂直位異常 を治す方法


Rotational coherent dot movement normalizes spatial disorientation of the subjective visual vertical in patients with rightsided stroke.
2016  4月  ドイツ

脳卒中患者の垂直方向の認識は損傷脳の反対方向に偏りが生じやすい。

点模様の回転映像でこの偏りに影響がでるものか実験してみたそうな。


脳卒中の右脳損傷で自覚的視性垂直位(SVV)に異常のある者10人および異常のない10人、健常者10人について、

*ドット群が静止
*ドット群の時計回り
*ドット群の反時計回り

の各映像をみせながらSVVを測定したところ、


次のようになった。

・ドット群が静止しているとき異常グループのSVVは左方向に傾いていた。

・ドット群が時計回りに動いているときSVV異常グループの偏りは相殺され、反時計回りに動いているときには偏りがよりひどくなった。

・SVVに異常のないグループおよび健常者にも似たような傾向は見られたが わずかな程度だった。

右脳損傷で垂直位に異常な偏りを生じた脳卒中患者にドット群の回転運動を見せたところ 垂直位がかなり影響された。治療に活かせるかもしれない、


というおはなし。

図:自覚的視性垂直位

感想:

動的な視覚刺激で位置感覚が大きく影響されるってことなんだよな。

わかる気がする。
車の運転中に景色が流れるスピードが速くなるとクラクラするような いままでに感じたことのない不安にかられるんだよね。だからいつも亀走行。

これ↓思い出した。
プッシャー現象 なぜ脳卒中患者は傾くのか

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