2018年5月6日

未破裂の脳動脈瘤を手術した直後に死ぬ率


Unruptured aneurysms in the elderly: perioperative outcomes and cost analysis of endovascular coiling and surgical clipping.
2018  5月  アメリカ

未破裂の脳動脈瘤が破裂する可能性は高齢者の平均余命が延びるにつれとうぜんおおきくなる。

高齢者の未破裂脳動脈瘤を治療するためには、クリッピングとコイリングがあるが手術の危険性やコストについての調査はほとんどないので詳しくしらべてみたそうな。


2002-2013に未破裂脳動脈瘤があり手術を受けた患者21595人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・患者内訳はクリッピングが9684人(65歳以上の高齢者2005人)、コイリングは11911人(高齢者3630人)だった。

・高齢者の平均入院日数はクリッピング8.0日、コイリング3.2日、

・費用はどちらも1000万円相当で高齢者のクリッピングがより高かった。

・術後死亡率はクリッピングでは 高齢者2.2% vs. 若年者0.8%、コイリングでは 高齢者0.9% vs. 若年者0.6% だった。

・手術をうけた高齢者が合併症を起こす率はクリッピングが10.3%で急性腎不全が最もおおく、コイリングは3.5%で深部静脈血栓症と肺塞栓症がおおかった。

未破裂脳動脈瘤の治療はクリッピングとコイリングともに高齢者にはハイリスクで、とくにクリッピングの術後死亡率は2.2%におよんだ、


というおはなし。
図:脳動脈瘤クリッピングの合併症

感想:

コイリングのほうが安全そうにみえるけど、術後死亡率はどちらもほぼ1%。

おそらくこういうこと。↓
なんの症状もないけれど健康のためと考えて近所の脳外クリニックでMRIを撮ってもらったら脳動脈瘤がみつかってしまう。そして「簡単な手術ですから、、」という医師の説明を信じた者のうち100人に1人はそのまま死亡する。

家族には「ぐうぜん脳動脈瘤が破裂してお亡くなりになりました。もうすこし早く手術できたら間に合っていたかもしれません。」と説明がなされる。

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