2018年7月3日

軽症脳梗塞の位置と健康関連QoL


Infarct location is associated with quality of life after mild ischemic stroke
2018  6月  アメリカ

神経症状スコアが高くない「軽症の脳梗塞」は脳卒中患者のほとんどを占める。

軽症にもかかわらず彼らの後遺症や健康に関する生活の質(HRQoL)の低さがもんだいになっている。

梗塞の体積ではなくその位置とHRQoLについての研究はすくないので調べてみたそうな。


平均年齢65、入院時のNIHSSスコアが1前後の軽症患者229人について3ヶ月後のHRQoLを測定し、梗塞位置との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・梗塞体積の中央値は0.74ccで、36.2%の患者がHRQoLのあきらかな低下を示した。

・HRQoL低下者の56.0%は皮質下梗塞で、また 21.4%は脳幹梗塞であり、

・HRQoLが低下しなかったグループよりもあきらかにそれらの割合が高かった。

・皮質下または脳幹の梗塞でHRQoLが低下するリスクは2.54倍だった。

軽症脳梗塞患者のうち、皮質下と脳幹の梗塞では健康関連QoLの低下が起きやすかった、


というおはなし。
図:健康関連QoLと軽症脳梗塞

感想:

軽症で見た目の障害がないためにQoLのようなわずかな質の変化に敏感になるんだって。(床効果 天井効果)

ぎゃくにいうと、質が問題になるうちはたいして深刻ではないってこと。

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