2018年7月2日

こども脳卒中の聴覚無視について


Auditory neglect in children following perinatal stroke
2018  6月  アメリカ

半側空間無視では損傷脳の反対側への注意力の低下がおき 視覚以外に聴覚にもおきうる。

また損傷脳が左脳よりも右脳のほうが無視の程度はつよく 長く影響がつづく。

子供の半側空間無視の報告はすくないながら成人にくらべ回復がはやいとする調査がいくつかある。

そこで、出生後28日までの周産期に脳卒中を経験した子供について聴覚無視の特徴をくわしくしらべてみたそうな。


周産期に左脳または右脳の脳卒中を経験した6-16歳の子供26人について、音を聴かせたときの音源の位置推定の正確さと反応速度について測定し、同年代の子供と比較したところ、


次のことがわかった。

・左脳損傷の子供は音源が左方にあるときに位置特定精度があきらかに右方よりも高く、

・反応速度は左方の音源にたいしては年齢にしたがい健常者と同レベルに回復した。
しかし右方音源にたいしては改善しなかった。

・右脳損傷の子供は右方音源の位置特定精度が健常者よりも低く、

・反応速度は音源位置の左右によらず改善しなかった。

・脳の損傷部位に頭頂部がふくまれていると無視の程度がよりおおきかった。

周産期脳卒中を経験した子供の聴覚無視は、左脳損傷では対側に、右脳損傷では両側に起きるのかもしれない。また頭頂部が聴覚的注意に重要な役割をもっていると考えられた、


というおはなし。
図:周産期脳卒中の聴覚無視 頭頂部損傷のケース

感想:

音源に発光機能をもたせると聴覚無視が治りやすくなることから聴覚空間と視覚のキャリブレーションが脳卒中でリセットされたことが聴覚無視の原因かもっていってる。

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