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2018年10月15日

若年脳梗塞で復職していない率と理由


Return to work after ischemic stroke in young adults- A registry-based follow-up study
2018  10月  フィンランド

近年、若年者の脳梗塞が増加傾向にある。若い脳卒中患者にとって復職は重大な関心事の1つである。

これまでの研究では脳卒中患者の復職率は平均44%であるが、サンプルサイズや脳卒中の種類、関連要因的に偏りがあった。

そこで、若年脳梗塞に限定して「復職していない」率とその理由を大規模にしらべてみたそうな。


1994-2007ヘルシンキ大学病院での、15-49歳で入院直前に1年以上就労していて退院時の神経症状が重度ではない(NIHSS15以下)脳梗塞患者769人について、

年金徴収記録から推定した1-3年後の就労状況と 医療記録との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・非就労率は、1年後 37.6%、2年後 42.0%、5年後 46.9% だった。

・年齢、性別、社会経済状況、入院時の重症度で調整すると、非就労の要因として、

・前頭部の広範な梗塞、アテローム血栓性、心原性、失語症、手脚の麻痺、重度の視野欠損が関連していた。

若年の脳梗塞で軽-中レベルの症状の患者が復職していないことはめずらくなかった、


というおはなし。

図:若年脳梗塞の就労状況
ラザニアプロット:赤が非就労、青は就労、白はデータなし


感想:

裏返すと復職率は1年後 62.4%ってこと。

グラフみると、より若いひとほど復職後に失業するケースが少ないようにみえる。

歳取るほど続けるのはむつかしい。

復職後 なん年間仕事を続けられるのか 日本で

なんとか復職しても仕事は続けられるのだろうか?

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