2019年5月1日

抗血小板薬は日本人にも効果ないし非常に危険


Influence of blood pressure on the effects of low-dose asprin in elderly patients with multiple atherosclerotic risks
2019  4月  日本

低用量のアスピリン(抗血小板薬)が日本人の高血圧高齢者の脳卒中予防に効くものか、くわしくしらべてみたそうな。



60-85歳で高血圧や高脂血症、糖尿病の14464人を5年間フォローしたJapanese Primary Prevention Project(JPPP)研究のデータを使用して、
被験者の血圧ごとにそのリスクを評価した。



次のことがわかった。

・高血圧の12278人について、アスピリンの心血管疾患、脳卒中、心筋梗塞へのあきらかな1次予防効果はみとめられなかった。

・いっぽうアスピリンを与えることにより、頭蓋外の重大な出血リスクは1.81倍になり、脳出血リスクは1.75倍になった。

・収縮期血圧ごとにみてもアスピリンの1次予防効果はみとめられず、高血圧グループでの脳出血リスクは3.51倍となり、

・高血圧グループの頭蓋外の重大出血リスクは2.14倍だった。

日本人の高齢高血圧患者への低用量アスピリンの脳卒中予防効果はまったくなく、それどころか重大出血のリスクがおおきく上昇した、


というおはなし。

図:抗血栓療法で出血



感想:

これは2014の報告(JAMA誌)↓のつづき。
Low-Dose Aspirin for Primary Prevention of CardiovascularEvents in Japanese Patients 60 Years or Older WithAtherosclerotic Risk Factors

低用量アスピリンが脳卒中予防にまったく効果がないうえにあまりに危険すぎることが途中わかって、7年ほど継続する研究予定を被験者を保護するために急遽5年で切り上げたという。

昨年のこの大規模調査↓もおなじ結論。
NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険


このていどのことはとっくの昔に検証されているものとおもっていた。
なぜいまごろなのか?

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