2018年9月19日

NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険


Effect of Aspirin on Cardiovascular Events and Bleeding in the Healthy Elderly
2018  9月  オーストラリア

アスピリンの脳卒中など心血管イベントの1次予防効果についてはいまだ結論がなく、その恩恵をもっとも受けるであろう高齢者で命にかかわるような出血がおきているという報告がいくつもある。

しかしこれらの報告はサンプル数がじゅうぶんでなかったので、大規模にきっちりと確かめてみたそうな。


70歳以上で心血管疾患の経験のない19114人を2グループにわけて、いっぽうには低用量アスピリン100mgを与えた。

心血管疾患の発生および重大な出血の有無を4.7年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・心血管イベントの発生率は、年間1000人あたり アスピリングループ10.7件、偽薬グループ11.3件で有意な差はなかった。

・命にかかわる重大な出血は、 8.6件 vs. 6.2件でアスピリングループがあきらかに多かった。

高齢者への低用量アスピリンは重大な出血を起こすリスクが非常に高いうえに心血管疾患を予防する効果はまったくなかった、


というおはなし。
図:アスピリンの脳卒中予防効果


感想:

これには続きがあって、アスピリングループでがんで死ぬ高齢者が増えたんだって。

でも急にこんなこと言われても、飲み続けてきたひとは困っちゃうとおもう。

抗血栓薬の市場は数兆円規模だからNEJM誌といえどすぐには影響ないだろね。
抗血小板薬は日本人にも効果ないし非常に危険

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