2019年7月3日

皆とならちゃんと食べてくれるかな


Acute stroke patients not meeting their nutrition requirements- Investigating nutrition within the enriched environment
2019  6月  オーストラリア

栄養不良の脳卒中患者は合併症が増え 回復がわるく入院期間が長いという。

かといってサプリメントはエビデンスが乏しいし 経管栄養はだれにでも使えるわけでもない。

身体、認知、社会的な刺激をもたらすいわゆる 刺激豊富な環境(enriched environment)環境に患者をおくと回復が促されるという報告がおおくある。

そこで刺激豊富な環境下で脳卒中患者の栄養摂取がすすむものか、くわしくしらべてみたそうな。



脳梗塞または脳出血から24-72時間の患者で、じぶんでベッドと椅子を移動できる程度に症状のかるい60人を、通常ケアと刺激豊富な環境グループにわけた。

刺激豊富な環境グループでは、
朝食と昼食を仲間がいる共有スペースで摂り、
食事をサポートするアシスタントがつく。
ベッドサイドには栄養摂取に関する啓発資料が備えられ、
栄養知識に詳しいナースが直接指導に訪れる。

残飯から栄養摂取量(熱量とタンパク質)を評価し、栄養不良度は体重から評価した。

6週間の介入の前後で比較したところ、



次のようになった。

・通常ケアと刺激豊富な環境の両グループともに熱量とタンパク質のいずれも必要量の7割ほどしか摂れていなかった。

・平均体重もそれぞれ0.92Kg ,0.64Kg減少し、

・栄養不良率もそれぞれ、3.3%→26.6% 、6.6%→13.3%に増加した。
急性脳卒中患者は必要とする栄養摂取ができておらず、体重が減少した。刺激豊富な環境は栄養摂取にかんしてなんの効果もなかった、


というおはなし。

図:栄養不良



感想:

脳卒中になりたての患者がそれまでとおりに食がすすむと考えるほうがどうかしてるとおもうよ。

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