2019年10月16日

BMJ誌:療法士に聞く 上肢リハビリの現場状況


Current therapy for the upper limb after stroke- a cross-sectional survey of UK therapists
2019  9月  イギリス

脳卒中患者の2/3は自立歩行ができるようになるいっぽう、上肢機能を取り戻すことができるのは半数に満たないという。

上肢機能のリハビリ方法はいまだ確立しておらず、2006→2016年に「脳卒中」AND「上肢」に関する論文の数は PubMed検索で354→943に急増している。

そこで、現場の療法士により行われている上肢リハビリの種類と頻度、時間について広くしらべてみたそうな。



イギリスの脳卒中リハビリに携わる理学療法士と作業療法士にオンラインアンケートをおこなった。



次のことがわかった。

・156人がアンケートを開き、154人から6週間ぶんのリハビリ内容の回答があった。

・上肢リハビリ頻度の中央値は週3回で、セッションあたり平均29分間だった。

・ほとんどのケースで家族や介護者による追加のリハビリセッションがありその頻度も週3回だった。

・軽中程度の上肢麻痺患者には機能訓練(Functional training)がもっともおおく、回答の40%以上をしめていた。

・重度麻痺患者へのリハビリ法は20%未満しか共通していなかった(関節可動域エクササイズなど)。

脳卒中上肢麻痺リハビリの種類と強度をしらべたところ、エビデンスレベルの高いイメージ訓練がまったく採用されていないなど内容に偏りがみられた。また効果的とされる訓練時間にはぜんぜん足りていないこともわかった、


というおはなし。

図:脳卒中上肢麻痺リハビリ



感想:

上の表にあるGRASPやCIMTは特定動作を何回も繰り返させる「課題指向型訓練」の一種で、日常生活動作的にはまったく効果がないことがあきらかになっている↓。
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない

機能訓練(functional training)は たぶん日常生活動作に相当する動きで、課題指向のそれはもっとちまちました限定的動作を指すんだとおもう。
リハビリ病院に入ってもちっとも良くならない理由

病院のリハビリで患者の訓練時間がとても短いわけ

リハビリ病院ってほとんど動く時間がなくて笑った

日本の理学療法士はどういう根拠に基づいて仕事をしているのか?

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