~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2019年12月17日

抜けた歯の本数と栄養状態そして脳梗塞の回復


Effect of tooth loss and nutritional status on outcomes after ischemic stroke
2019  10月  日本

脳梗塞患者の8-34%は栄養不良状態にあるという。栄養不良は予後の悪化とも関係する。

口腔衛生状態、たとえば歯周病は全身性の炎症 動脈硬化を反映し脳卒中との関連をしめす。そして歯周病が進み歯が脱落すると咀嚼機能が障害され栄養状態が悪化すると考えられる。

そこで、歯の脱落本数と栄養状態および脳梗塞予後との関連をくわしくしらべてみたそうな。




歯の本数のわかっている脳梗塞患者195人の記録について、
歯の脱落本数が8本以上を「重度」とし、
栄養状態はCONUTスコア(アルブミン、リンパ球、コレステロール値で決まる。スコア0が正常)で評価した。

3ヶ月後のmRSスコア3-6を回復不良とし、関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・入院時の歯の脱落本数とCONUTスコアにはあきらかな関連がみられた。

・予後不良患者はCONUTスコアが高く、高頻度に重度の歯牙欠損がみられた。

・重度の歯牙欠損(オッズ比3.93)とCONUTスコア(オッズ比1.33)はいずれも独立した予後不良因子だった。

急性脳梗塞患者の歯の脱落本数は栄養状態を反映していた。重度の歯牙欠損と栄養不良度の高さは予後不良とあきらかな関連をしめした、


というおはなし。

図:歯牙欠損と脳梗塞回復不良リスク



感想:

CONUTスコアこれ↓。タンパク質とコレステロールを摂れ!ってこと。
脳卒中で長生きに必要な栄養素2つ

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *