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2019年12月16日

脳卒中後の便秘メカニズムがわかった


Poststroke Constipation Is Associated With Impaired Rectal Sensation
2019  12月  中国

脳卒中後のあとの便秘はめずらしくなく29-79%が経験する。

メタアナリシスによると入院患者のうち急性期の45% 亜急性期では48%が便秘だという。

しかしそのメカニズムはあきらかになっておらず、とくに直腸の運動や感覚にまで踏み込んだ研究はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。




71人の脳卒中患者と健常者24人について便秘の有無を調べ、

さらに直腸にバルーンをいれてその運動および感覚しきい値を測定した。

また脳の損傷部位や自律神経系、関連要因についても解析した。



次のことがわかった。

・便秘患者では直腸の感覚しきい値が上昇していた。

・便秘の有無と健常者のいずれも肛門から直腸の運動性に差はなかった。

・便秘患者の排便のための自発的腸運動(spontaneous bowel movements)と直腸の感覚しきい値に中程度の関連が見られた。

・脳幹部に損傷のある患者の便秘率と感覚しきい値は高かった。

・脳卒中の重症度は交感神経活動と弱い正の相関をしめし、迷走神経活動とは逆相関にあり、直腸の感覚しきい値についても同様だった。

脳卒中後の便秘は腸の運動の問題というよりは、直腸感覚しきい値の上昇によるものといえる。脳幹部損傷の患者は直腸から脳への求心性経路の破綻のため便秘になりやすいと考えられる

というおはなし。

図:脳卒中の直腸感覚しきい値



感想:

ようするに直腸の感覚まひなんだな。

それにしても100人ちかくの肛門にバルーンを入れていろいろと実験した熱意と努力には頭がさがる。

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