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2019年12月24日

患者ごとの食事エネルギー計算で回復が加速


Individualized nutritional treatment for acute stroke patients with malnutrition risk improves functional independence measurement: A randomized controlled trial
2019  12月  日本

脳卒中患者では嚥下や認知機能のもんだいから栄養不良になりやすく、回復不良との関連が指摘されている。

栄養不良を改善したからといって必ずしも回復が促されるわけではないが、低栄養状態、栄養不良状態にある患者に限定するとその効果はあきらかであるとする報告もある。

そこで、脳卒中の早期に患者個人の状態に即した集中的栄養サポートをおこなったときの回復度をこれまでのやりかたとくらべてみたそうな。





栄養不良リスクの高い65歳以上の脳卒中患者128人への食事(重症者にはチューブ栄養)について、

標準栄養サポート:体重x25キロカロリー、
集中栄養サポート:ハリス-ベネディクトの式(年齢、性別、身長、体重、活動、ストレスが変数)で求めたカロリー、

の2グループに分けて、
退院までの機能的自立度FIMの増分を評価 比較した。



次のようになった。
・集中栄養サポートではカロリー摂取レベルがあきらかに高かった。

・機能的自立度スコアの増分も 42 vs. 22 で非常に大きかった。

・ただし認知機能のそれにかんしては同程度で差がなかった。

脳卒中急性期の患者ごとに最適化した栄養サポートで栄養不良患者の日常生活動作がおおいに改善した、


というおはなし。

図:栄養サポートと脳卒中FIMとゲイン



感想:

リハビリ病院にいたときお腹が空きすぎてとなりのベッドの人の給食を食べてしまいたい衝動と闘った思い出。

一律に食事の量をもっとふやしてあげればいいだけのことじゃないのかな。

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