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2020年1月14日

イチョウ葉エキスの慢性期と再発予防効果は?


Ginkgol Biloba extract as an adjunctive treatment for ischemic stroke- A systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials
2020  1月  中国

脳卒中は世界2位の死亡原因で、年間1500万人がかかりそのうち500万人は死亡し ほかの500万人に障害が残るという。
また67%の脳梗塞はアジアでおきている。

治療法として、血栓溶解療法や血栓除去術があるが適応も効果も限定的である。また再発防止の抗血栓療法は頭蓋内出血のリスクがおおきい。

中国ではイチョウ葉エキスをつかった脳梗塞治療がめずらしくなく、これまでに2つのシステマチックレビューがあり、抗酸化作用、神経保護効果、血液粘度の改善が確認されている。

しかしその長期および再発予防効果についてはよくわかっていないのでメタアナリシスをこころみたそうな。




2018年9月までの関係するランダム化比較試験を厳選してデータを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・被験者1829人を含む15の研究がみつかった。

・おおくの研究に手法的につよい偏りがみられた。

・標準治療にイチョウ葉エキスを組み合わせた場合の機能回復度(Bathel Index)は高く神経障害スコアは低かった。

・さらに慢性期であっても、イチョウ葉エキスグループで要介助度と神経障害スコアの改善度がコントロールよりも高かった。

・しかし、血管イベントの数や再発率、死亡率であきらかな差はみられなかった。

イチョウ葉エキスは脳梗塞の急性期から慢性期まで 安全でかつ 神経機能と要介助度を改善する効果がみとめられた。しかし再発率の改善にはいたらなかった、


というおはなし。

図:イチョウの葉サプリメント


感想:

サプリメントほしくなってきた。
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