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2020年2月16日

翼口蓋神経節の刺激で握力アップ


Stimulation of nerve cluster during stroke may have beneficial effects -- ScienceDaily
2020年  2月  アメリカ

脳梗塞の血栓溶解療法の適応になる患者はすくない。病院到着がおくれた患者への治療方法が求められている。

鼻の後ろ 口蓋のすぐ上を通る 翼口蓋神経節(sphenopalatine ganglion)への電気刺激で、脳梗塞からの回復と握力の改善がみられたそうな。

今週19-21日 ロスアンゼルスでの国際脳卒中カンファレンスで発表内容。




脳梗塞発症後、血栓溶解療法が間に合わなかった患者520人について、

244人を翼口蓋神経節電気刺激、
276人を電気刺激しないコントロールとした。

脳梗塞の発症から8-24時間に電気刺激を開始した。



次のようになった。

・3ヶ月後の効果では、電気刺激を与えることで1000人中146人相当の障害が軽減され、1000人中76人相当のさらなる機能的自立が期待できた。

・前方循環梗塞の50人についての別の研究では、翼口蓋神経節への電気刺激中に脳皮質の血流が44%ふえ、

・麻痺側の握力が26%、ピンチ力は42%強くなった。

・7日後、電気刺激グループはコントロールにくらべあきらかに神経障害が改善し、

・その効果は年齢や性別、重症度、開始時間によらなかった。

翼口蓋神経節への電気刺激は脳梗塞治療に期待できる、


というおはなし。

図:翼口蓋神経節


感想:

この治療法、すこしまえに話題になっていたけど、いまいちのような気がして無視していた。

なんども記事にした[迷走神経電気刺激]に似ている。

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