元2020 5月 イタリア
代謝的に不健康な過体重（MU:metabolically unhealthy overweight）が脳卒中予後に及ぼす影響のうち、性別についてのデータは十分でなく結論がでていない。
そこで、MUと脳梗塞患者の重症度および回復程度との関連をくわしくしらべてみたそうな。
非ラクナタイプの急性脳梗塞患者を対象とした。
メタボリックシンドローム基準に適合する者を選別し、
さらに患者をボディマス指数（BMI）でカテゴリ分類（標準→過体重→肥満）した。
そして入院時重症度のNIHSSスコアと退院時のmRSスコアとの関連を解析した。
次のことがわかった。
・脳梗塞患者180人がメタボリックシンドローム基準を満たしていた。・女性では、BMIカテゴリがあがるごとにNIHSSとmRSスコアがあきらかに増加した。・男性では、BMIカテゴリがあがるごとにNIHSSとmRSスコアは減少する傾向にあった。
メタボな脳梗塞患者の重症度と回復程度は性別ではっきりと異なり、女性は重度で回復がよくなかった、
というおはなし。
感想：
脳卒中のなりやすさ、とはまた別のはなしみたいだな。