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2020年6月25日

Stroke誌:脳内出血を予測する飲酒マーカー

2020  6月  スウェーデン


これまでの研究ではアルコール消費量が多いと脳内出血リスクがやや増加することがわかっている。

しかしアンケートによる飲酒の自己申告は、実際の消費量をただしく反映しているとはかぎらない。

ホスファジルエタノール(PEth:Phosphatidylethanol )はエタノール下でのみ存在し、エタノールが体内で分解されてから4週間まで検出可能な物質である。これが飲酒量のマーカーとして使用できることが最近わかってきた。

ホスファジルエタノールと脳内出血リスクとの関連についての研究はこれまでないので、くわしくしらべてみたそうな。



1985-2007のスウェーデン北部での住民調査で、

アンケートからの飲酒量および、
凍結保存しておいた血液サンプルから測定したホスファジルエタノールの量と、
この間の脳内出血件数との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・血液採取から脳内出血までの平均年数は7.3年間だった。

・ホスファジルエタノールおよび高血圧が独立した脳内出血リスク因子として残った。

・ホスファジルエタノールが0.30 μmol/Lよりおおい場合(39%が週3杯未満、28%が週6杯超えに相当)、飲酒しない者にくらべ脳内出血のオッズ比は4.64倍だった。


高レベルのホスファジルエタノールは脳内出血リスク増加と関連していた。この関連は高血圧や他の因子と独立していた。考えられていたよりも飲酒は脳内出血リスクを高くする、


というおはなし。
ホスファジルエタノールと脳内出血リスク




感想:

飲酒は自殺行為だな。あれから一滴も飲んでいない。





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