元2020 6月 ブラジル
脳卒中で片麻痺の患者では麻痺脚がわの膝の屈曲や足首の背屈が困難になる。その結果、脚の振り出し時につまづき 転倒する。
これを代償する動作として伸び上がり歩行や異常な身体の傾き、分廻し歩行が発生する。
靴底の補高(shoe lifts)は強制的に体重をシフトさせてこれらの代償動作を改善するテクニックであるが、その補高最適値は報告によりばらつきがあり、0.6-3.8cmの範囲にある。
そこで、靴底の1.5cm補高での効果を実験してみたそうな。
脳卒中の慢性期で片麻痺の患者42人について、健常脚の靴底を1.5cm上げる前後での10分間歩行テスト(10MWT)およびタイムアップアンドゴーテスト(TUG)をおこなった。
次のようになった。
・歩行速度およびTUGのタイムはあきらかに改善され、・おのおのの平均値差は0.78m/秒、0.57秒 だった。