元2020 6月 ベルギー
脳卒中患者の肩の痛みや亜脱臼にたいするアームスリングの効果はあきらかになっていないが、アームスリングがほかに役立つシーンがあるかもしれない。
これまで、上肢が脳卒中患者の歩行やバランスにおおきな役割を果たしている可能性が指摘されている。
そこで、脳卒中患者の歩行やバランスへのアームスリングの効果についてシステマチックレビューをこころみたそうな。
関係する論文をすべて検索 厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・中等度の上肢麻痺の脳卒中患者283人(発症から平均22ヶ月)を含む10の研究がみつかった。・アームスリングによるバランスまたは歩行への軽い改善効果が示されたのみだった。・しかしこれらの効果は臨床的に有意な差をもたらすほどのものではなかった。
