元
2020 7月 中国
メタボリックシンドローム(Mets:metabolic syndrome)は認知機能障害の危険因子群でもある。
TIAや軽度脳梗塞患者での認知機能障害とMetsとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
TIAまたはNIHSSスコア6以下の軽度脳梗塞の患者を対象とした。
患者は入院時と退院後30日時点で認知機能検査 Montreal cognitive assessment (MoCA)を受けた。
認知機能障害はMoCAスコア26以下と定義した。
「持続性認知障害」はこの間のMoCAスコアの増減が2ポイント未満とした。
次のようになった。
・平均年齢62、21-80歳の患者311人が対象となった。・入院時に53.4%に認知機能障害が認められた。・認知機能障害の割合は、入院時および退院時ともに、Metsの患者で有意に高かった。・しかし持続性認知障害は、Mets、高血糖、高血圧、脂質異常、肥満と有意な関連はなく、・高血圧のみ予測因子である「傾向」をしめした。
入院時のメタボリックシンドローム判定は認知機能障害のリスクであったが、その後の短期的認知機能の回復には影響しなかった、
というおはなし。
感想:
ぶよぶよと太ったひとはそれだけですでにボケやすい状態にあるってことなのかな。
