元2020 8月 オーストラリア
オーストラリアではCOVID-19の有病率は低く、医療崩壊は報告されていない。
この状況下で、急性脳卒中の発生、脳卒中センターでの画像診断、治療件数の減少が起きたかどうかを確認してみたそうな。
規模のおおきい包括的脳卒中センターにおいて、
実際に行われた超急性期脳卒中医療(コードストローク)および、多目的CT、血栓除去術の件数を、パンデミック(3/1/2020-5/10/2020) の前後で比較した。
次のようになった。
・3月29日のロックダウン以降、月当たりの多目的CTの患者数は有意に減少した。・血栓除去術の件数も減少した。・週あたりのCT件数の極小時期とCOVID-19の新規症例数のピークが重なった。・主幹動脈の閉塞と血栓除去術は3月にはそれぞれ前年比で15%、14%増加していたものの、4月には55%、48%の減少に転じていた。
ロックダウン後のコードストローク件数と多目的CTの減少は、主幹動脈閉塞と血栓除去術の減少も伴っていた。これらのことから軽度脳卒中や脳卒中類似症状の患者だけが減少したわけではなく、重度の脳卒中患者も減少していたと考えられた。オーストラリアではCOVID-19患者が少なかったことから、脳卒中患者数の減少は医療崩壊が原因ではなく患者の恐怖心による可能性が高い、
というおはなし。
感想:
日本では患者減の影響が続き、勤務医の雇い止めも起きてきるという。
医師ユーチューバー増加の予感。