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2020年8月22日

重い認知障害になるくも膜下出血の特徴

2020  8月  アメリカ


動脈瘤破裂によるくも膜下出血のあとの認知機能障害はいっぱんてきである。

しかし認知機能障害の予測因子はよくわかっていない。

そこで、くも膜下出血で良好な機能転帰が予想される患者について、重度の認知機能障害と関連する因子を くわしくしらべてみたそうな。



2013-2019年のくも膜下出血患者288人の記録と、神経症状のない他の条件がマッチする別の入院患者80人について、

脳損傷の程度についてのマーカー(Fisher, Hunt-Hess, Glasgow Coma score)および血管攣縮、遅発性脳梗塞の有無、退院時のmRSスコアを抽出した。

MoCAスコア22未満を重度認知機能障害とした。



次のことがわかった。

・退院時の平均mRSは1.8で、

・くも膜下出血患者の56.2%がMoCAスコア22未満であったのに対し、対照群では28.7%だった。

・Fisherスコアが認知機能障害の独立した予測因子だった。

・機能転帰が良好(mRSが0-2)な患者の48.7%に認知機能障害が認められた。


くも膜下出血後の重度認知機能障害は機能的転帰が良好な患者でも高い頻度で認められた。入院時の Fisherスコアの高さが独立した予測因子と考えられた、


というおはなし。
フィッシャー分類


感想:

おおくが身体機能に障害ないのに、半数以上が重い認知障害。

なぜなのか?



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