元2020 9月 アメリカ
いっぱんに心血管リスク因子は男性におおく、これらは若年成人の主要な脳卒中リスク因子でもあると考えられている。
しかし最近のヨーロッパの研究で、若年成人では女性のほうが脳卒中の発生率が高いことがわかってきた。
そこで、アメリカの大規模な保険金請求データベースをもちいて、若年成人の脳卒中発生率の性差をくわしくしらべてみたそうな。
2001-2014年の、脳梗塞の発生率を性別と年齢別に階層化し、関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・15-54歳の若年成者5198例を含む20554例の初回脳梗塞データを対象とした。・15-24歳と、75歳以上の両極端の年齢層では脳梗塞の発生率に性差はなかった。・しかし、25-44歳では女性のほうが脳卒中発生率が高かった。・対照的に、45-74歳では男性のほうが脳卒中発生率が高かった。
若年成人では女性のほうが男性よりもおおく脳卒中を発症していた。性差に関係するリスク因子の解明が期待される、
というおはなし。
感想:
女性ホルモンのエストロゲンには心血管疾患予防効果があるとする考え方があるんだけど、じつは正反対なんだな たぶん↓。