元2020 9月 日本
TIA(一過性脳虚血発作)や軽度脳梗塞の国際患者データを集める「TIAregistry.org」研究において、
日本人と非日本人での発症後1年間の短期の再発リスクについての報告はあるが、5年間長期にフォローしたそれはないのでくわしくしらべてみたそうな。
発症後7日以内のTIAまたは軽度脳梗塞について、
日本人患者345人、と非日本人患者3502人(アジア人537人、非アジア人2965人)の5年間の再発率と関連要因を比べた。
次のことがわかった。
・非致死性の脳卒中と頭蓋内出血の発生率は非日本人よりも日本人患者で高かった。・しかし血管死をふくむ総死亡の率は日本人で低かった。・5年間の累積再発率曲線は日本人患者で有意に高く 増加傾向にあった。・日本人患者の5年再発のリスク要因として、糖尿病、脳卒中の既往、うっ血性心不全、が挙げられた。