元2020 9月 スウェーデン
めまいは初回の脳卒中患者によく見られる。
めまいは自身の健康感に影響し、転倒のリスク因子となる。
「前庭リハビリテーション」はめまい患者に有効であると考えられているが、中枢神経系に原因のあるめまいへの応用は少ない。
そこで、脳卒中患者を対象に前庭リハビリテーションの効果を検証するべくランダム化比較試験をこころみたそうな。
初回脳卒中でめまいを併発している患者32人について、
前庭リハビリテーション19人と、
通常リハビリテーションの対照群13人、にわけた。
前庭リハビリテーションは、
マット、バランスボール、トランポリン、椅子の4種類をもちいて、開眼、閉眼状態で頭の向きを変える訓練とした。
3ヶ月間の訓練ののち、バランス能力、歩行機能、QoL、等を評価した。
次のようになった。
・健康状態の自己評価はすべての患者で改善した。・すべての評価項目の改善度に、両群で有意な差は認められなかった。・実験への勧誘率は23%、介入の順守率は90%、完遂率は69%、アウトカム収集率は90%だった。・有害事象はなかった。