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2020年10月5日

高齢者脳卒中の機能回復の現状

2020  10月  フランス


人口増加と高齢化にともない、脳卒中を患う高齢者が増加している。

そこで、住民ベースでこれら高齢患者の現状をくわしくしらべてみたそうな。



2013-2017 フランスのディジョン住民を対象におこなった脳卒中調査の記録を用いた。



次のことがわかった。

・この間に、1288件の脳卒中があった。年齢中央値は81.1歳だった。

・75-85歳が27.6%、85歳以上が33.9%を占めていた。

・年齢が高いほど、血管危険因子や認知障害の既往、ハンディキャップ、初期重症度の高さ、心原性脳塞栓症の多さ、脳卒中後の肺感染症、せん妄、と関連していた。

・退院時の回復良好患者は75-85歳では41%、85歳以上は18%のみだった。

・75歳未満と比べたときの回復不良リスクは75-85歳では2.61倍、85歳以上では7.81倍だった。

・自宅退院できた割合は、75歳未満では60%であったが、75-85歳では49%、85歳以上では29%だった。

・85歳以上の30%は長期療養施設を必要としていた。(その78%はすでに長期療養所に居て、22%のみが新規の入所)


脳卒中の6割は75歳以上の高齢者で、社会負担の増加は今後の治療戦略や専用ケア施設の必要性におおきな意味を持つ、



というおはなし。
高齢脳卒中の退院先




感想:

高齢化は他人事ではないからね。

フランス・ディジョン研究の例↓。

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